こんにちは、脳筋トレーニーのえびしゅ~まいです。
仕事で、あるいは読書の合間、ちょっと息抜きに、軽いストレッチをやっている人も多いのではないでしょうか?
頭がスッキリして、作業効率が上がりますよね!
でも、そこで止まっていたらもったいない!もう半歩踏み込んでみませんか?
実は、運動をすることで、脳の働きをアップグレードすることができることが科学的に証明されています。
自分の脳力アップに、あるいは子育てにも活用できます。
人生100年時代、脳みそも若々しく維持したくはありませんか?
しかも、特別な器具はいりません!
どうでしょうか?知ってみて損はないんじゃないでしょうか?
では、早速、ご説明します!
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記憶と思考のメカニズム
いろいろなアイデアを考え、問題を解決することは社会でも学校でも求められますよね。
素早くいろんな知識を引っ張り出してきて、組み合わせて、新しいアイデアを考えだす。
その、基礎になるのが「記憶」です。
まずは、記憶と思考のメカニズムについて簡単に説明します。
考えることは脳内細胞のネットワークでできている
おおざっぱに言うと、「考えることは、脳内ネットワークでできている」となります。
図で書くとこんな感じです。

ここでいう、神経細胞というのは、ニューロンのことです。
例えるなら、脳みそは株式会社ブレイン、ニューロン君はそこの社員のようなものです。
ニューロン君は、他のニューロン君とネットワークを作って仕事をしています。
「新商品つくれ!」とか「マーケティングしろ!」とか情報が入ってきたら、ニューロン君はそれぞれの意見を添えて次のニューロン君に渡します。
どうやって渡すかというと、メールや内線ではありません。
ニューロン君は、軸索と樹状突起をつないで情報(信号)を渡しています。
手と手、ではなくて、手と足をつないでるみたいだね。
絵では軸索と樹状突起が1つしか書いてないけど、ホントはもっとたくさんあるよ!
そして、一人のニューロン君は10万人のニューロン君とつながっているよ。
軸索と樹状突起がつながっている部分をシナプスといいます。
ちょっとまぎらわしいんですが、シナプスにはちょっと隙間があいています。
シナプス(軸索と樹状突起の結合部)を拡大したのが下の図です。

話かける方のニューロン君は、電気信号を軸索で神経伝達物質にかえて発射!
聞く側のニューロン君は、樹状突起で神経伝達物質をキャッチして電気信号に変換!
受け取った電気信号を処理して次のニューロン君につないでいきます。
そして、いろんなニューロン君に処理されてできた信号に基づいて、最終的に、体が動いたり、アイデアが生まれたりします。
ヒト化するとこんな感じ?

ちょっとした、共同作業みたいだね。
ニューロン君がたくさんいて、ニューロン君同士のやり取りが多く親密なほど、株式会社ブレイン(=脳みそ)の売り上げはバンバン伸びていきます。
つまり、脳みそが良く働いている状態になります。
ここまで、思考のメカニズムについて説明しました。
では、「運動が脳みそにいい」というのはどういうことでしょうか?
脳力アップに必要な2つの行動

脳力アップには2つの行動が必要です。
あたかも自転車の両輪のように。
それが「運動」と「学習(刺激)」です。
運動:ニューロン君を増やし、コミュニケーションを強化させる

理由1:運動がBDNFを増やすから
運動をすると脳内にBDNF(脳由来神経栄養因子)が増えます。
なぜ増えるかは、わかりません。が、研究結果から、確実に増えます。
BDNFには次のような効果があります。
・ニューロンの樹状突起を伸ばす(=コミュニケーション強化)
・シナプスでの信号を強化します(=コミュニケーション強化)
・細胞にBDNFや神経伝達物質を作るよう指示します(=コミュニケーション強化)
つまり、BDNFはニューロン同士のコミュニケーションを強化する力があります。
社内のコーヒーみたいなもんですかね。風通しの良い会社になるような感じですね。
(コーヒーくらいでは風通しはよくならないかな💦)
理由2:運動するとニューロンが増えるから
こちらもなぜ増えるかはわかりません。が、研究結果から確実に増えます。
え?ニューロンって作られるの?
生れたときがマックスで、あとは死んでいくだけって聞いたことあるよ!
研究によると、、、、新しく生まれるんですよ!これを、ニューロン新生っていいます。
ガンの治療のために、「細胞が作られたら色が付く」って薬を患者さんに飲ませていました。
死後、解剖してみると、脳みそに色がついていたようです。
つまり、普通に生活していても、脳みその細胞(ニューロン)が作られたってことなんです!
話を戻します💦
普通に生活していても作られる脳細胞、運動するともっとすごい勢いで作られます。
新しく作られたニューロンによって、脳みその中のニューロンの数は増えるんでしょうか?
ニューロンが増えるということは、例えるならば、株式会社ブレインの社員が増えるってことですね。
社員(=ニューロン)が増えれば、できることも多くなりそうな気がしませんか?
残念!そうならないのが世の常!
株式会社ブレインでは、リクルート活動でたくさんの新米ニューロン君を入れはしますが、仕事のない社員はバッサバッサと切ってしまうんです!
いえ、切ってしまうというよりは、仕事が無くて、先輩ニューロン君とつながりが持てなくて、寂しくて、新米ニューロン君は自ら会社を辞めてしまう、というのが近いですね・・・。可愛そう・・・。
実際の脳内でも、せっかく生まれた新しいニューロンも役割がなければ、他のニューロンとネットワークを作れず、はかなく消えてしまいます。
マジで!?
もったいなくね??
はい、非常にもったいないことです。
では、新米ニューロン君に仕事を与え、先輩ニューロン君とつながるためには、どうすればいいのでしょうか。
チッチッチッチ・・・
さすが脳内フル回転の皆さん、お察しがいい!
そう、「学習(刺激)」です!
学習(刺激):ニューロンに役割を与え、生き残らせる

自然に増えたニューロン、維持できるの?
研究では、
1 刺激の多い環境におかれたラットは、刺激の少ない環境におかれたラットよりも脳みそが重くなる
2 目を開けられないようにした猫の脳は、視覚に関する部分が衰えた
という結果があります。
1からは、刺激が多くなると、自然に作られたニューロンにも役割が生まれ、消えてしまうことなく維持されることが伺えます。
一方、2からは、仕事を奪われたニューロンは消えていくことが伺えます。
では、運動でたくさん作られたニューロンは、消えることなく維持することができるのでしょうか。
運動で増えたニューロン、維持できるの?
結論、できます!
研究では、
・回し車でさんざん走りまわったマウスと運動させていないマウスを用意する。
・同じコースを覚えさせる。
・どっちが早くクリアできるか比べる
・ニューロンの数を比較する
という実験をやってみたようです。
同じ学習をさせているので、生き残るニューロンの数も、同じになるのでしょうか?
結果は、運動したマウスの方がニューロンの数が2倍も 多かったようです。
そして、運動したマウスの方がコースを、早く、正確にクリアしました。
運動によって生まれたニューロンはコースを正確に覚える役割を与えられ、他のニューロンとネットワークを作って、生き残ったようです。
人間も、勉強したり、社会活動に参加して刺激を受けることで、新しく作られたニューロンを維持することができます!
ちょっと補足
そして、忘れてはいけないのが、ネットワーク作りを手伝ってくれる「BDNF」も、運動によってたくさん作られるってことです。
運動は、ニューロンを作るだけでなく、ニューロンが生き残るのをサポートしてくれています。
どんな運動が効果的?

運動が脳みそに良いのはわかったよ。
でも、どんな運動をしたらいいの?
研究では30分のジョギングを週2回やるだけでも効果があります。
しかし、より多くの刺激を段階的に与えることを考えると、
10分程度の有酸素+複雑・不規則な動きのある競技
を行うとなおよいです。
例えば、空手、ダンス、テニス等ですね。基本的な動きを覚えても、競技レベルを上げるためには、更に発展的な動きが必要になり、ニューロン君はどんどん増えて、ネットワークは強化されます。
まとめ:運動して、脳をバージョンアップしましょう!
いかがだったでしょうか?
分かりやすく伝わっていれば、幸いです(^^♪
ちなみに、この内容の大部分は

で勉強しました。
分かりやすくなるように、自分なりに理解して、表現を簡単にしてみました。
簡単にするために、細かい話をはしょったり、やや正確性を犠牲にしているところもありますので、
「もっと深く知りたい!」
という方は、是非ご一読いただければ幸いです。
その他の書評はこちら
「伝え方が9割」→https://tokudy.com/book-review1/
「発注いただきました!」→https://tokudy.com/book-review2/
「脂肪の歴史」→https://tokudy.com/book-review3/
「いつまでもデブと思うなよ」→https://tokudy.com/book-review4/
「一生太らない体のつくり方」→https://tokudy.com/book-review5-slowtraining/
最後まで読んでくれてありがとうございます。
また、見に来てくださいね!
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