こんにちは、脳筋トレーニーのえびしゅーまいです!
最近の医療の発展は目覚ましく、人生100年時代といわれて久しくなります。
しかしながら、医療の進歩に頼って自分で健康を維持する努力を怠ると痛い目に合うのも「人生100年時代」です。
皆さんは「健康寿命」という言葉を聞いたことがあると思います。健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。いいかえるなら、寿命と健康寿命の差に当たる期間は「健康になんらかの支障を抱えながら生きている期間」とも言えます。
2016年の寿命は、男性81歳、女性87歳。一方の健康寿命は、男性72歳、女性74歳ですから、男性は9年間、女性は13年間も不具合を抱えながら生きていることになります。
健康寿命を延ばすことが、人生をより明るく生きていくためにますます重要になっていると言えます。
僕はいわゆる「ピンピンコロリ」をめざします!
あ、早死にということではありませんよ。
今回は年齢とともに進んでいく「動脈硬化」と筋トレについてまとめたいと思います。
動脈硬化とは
一般的な動脈硬化は、細くなるタイプと固くなるタイプがあります
狭くなるタイプ
悪玉コレステロールが血管の壁にくっつくことで、血管が狭くなっていくことで起こります。血管が細くなると、血液を流すために高い圧力が必要になり、高血圧になります。
家庭菜園したり、夏の水遊びや車の洗車でホースを使うとき、ホースを握って細くして遠くに水を飛ばしますよね。ホースの内側を狭くした分、ホース内の圧力が高くなり、より遠くに水を飛ばすことができるということですね。血管も同じように狭くなると圧力が高まります。
この高くなった圧力で、血管の壁にくっついた悪玉コレステロールの塊が剥がれ、血液に乗って流れ流され、脳の血管で詰まってしまうのが「脳梗塞」ですね。
恐ろしい・・・。
ちなみに、細くなるタイプは生活習慣が大いに関係しています。若い人でも注意!
硬くなるタイプ
血管の内側にカルシウムが付着して血管が石灰化することで血管が硬くなります。硬くなると伸び縮みすることができなくなり、破れやすくなります。
古くなった輪ゴムとか、硬くなってすぐにちぎれちゃいますね。
硬くなった血管もそうなるということですね。
血管が硬く、もろくなって破れてしまって起こるのが「脳出血」「くも膜下出血」などになります。
恐ろしい・・・・。
筋トレの動脈硬化への影響
筋トレをすると動脈は固くなります。
筋トレ中は激しく血圧が上昇するため、血管がその高い血圧に耐えようとする適応現象で動脈が硬くなると考えられています。
トレーニング中の血圧は400まで上昇するという研究データもあります。
余談ですが、僕の知人のベンチプレッサー(60代男性)がベンチプレス中に急に力が入らなくなりバーベルを落としました。
病院で診断してもらったところ、力みすぎたことで脳出血になってしまったらしいです。今でも麻痺が残っています。
呼吸で力みは軽減されます。皆さん、筋トレ中も呼吸しましょう。
競技者でもない限り、MAXに挑戦するのはほどほどにした方が良いのかもしれませんね。僕も、適切な負荷でしっかり効かせるトレーニングをしたいと思いました。
一方、筋トレによる動脈硬化は、悪玉コレステロールやカルシウムの付着による動脈硬化とは状況が異なります。筋トレによる動脈硬化は、血管の詰まりや血管の劣化ではないのでそこは区別が必要です。
とは言っても、筋トレによる動脈硬化でも血圧は高くなり、心臓への負担は増えます。僕の知人のように、高齢者は血管の劣化も進んでおり、脳出血などのリスクも高まります。
トレーニングをしながら血圧を下げる方法はないのでしょうか?
有酸素運動とスロートレーニングを行おう
血管を柔らかくするためには有酸素運動が効果的です。筋トレと有酸素運動を併せて行うと、筋トレによる動脈硬化が抑えられるという研究データがあります。
また、筋トレでも軽い重量でゆっくり行う「スロートレーニング」は動脈が柔らかくなるという研究データがあります。
たとえば、「5秒かけてスクワットのポーズを取り、また5秒かけて元の姿勢に戻る」というのがスロートレーニングです。ゆっくりじっくり負荷をかけていきます。
まとめ
人生100年時代を健康的に生きていくために筋トレは必須科目です。
足腰が弱くなったら旅行に行くことはできません。腕力がなくなれば孫を抱っこすることもできません。やはり日々のトレーニングは必要です。
しかしながら、筋トレをすることで血管が硬くなり、脳出血で麻痺になってしまっては本末転倒です。
有酸素運動とスロートレーニングを取り入れ、健康長生きを実現しましょう!
コメント