こんにちは、脳筋トレーニーのえびしゅ~まいです。
一時期「加圧トレーニング」「加圧シャツ」って流行りましたよね。
ここでいう「加圧シャツ」とは、アンダーアーマーとかミズノとかの「程よく圧のかかるタイツみたいなやつ」ではなく、ガチっと体を締め付けるシャツです。
「着るだけでバキバキ」みたいなキャッチフレーズでしたね。
が!しかし!!
「加圧トレーニング」と「加圧シャツ」って全く別物って知ってました?
「加圧シャツ」って筋力トレーニング効果はほとんどないって知ってました??(全くではない)
今日は、この2つについてまとめたいと思います!
「楽してバキバキになりたいから加圧シャツ、買ってみようかな~」
と考えている、あなた!これを読んでからでも遅くはないですよ!
加圧トレーニング
トレーニング発見エピソード
加圧トレーニングは、佐藤義昭さんが長年の研究の末にたどり着いた筋力トレーニングの一種です。
加圧トレーニングの発見のきっかけは、伝承によると、「正座」だったようです。
昔っからトレーニング好きの佐藤さんは、ある日、お葬式に参加して、そこで長時間、正座をしていました。
正座から解き放たれたとき、佐藤さんは気づきます。
「なんだ?足が、足がトレーニングをした後のようにパンパンやないかーい!!」
トレーニングと加圧の関連性の糸口をつかんだ佐藤さん。
この後、自分の体を実験台に、数十年の歳月をかけて加圧トレーニングという一大ムーブメントを引き起こすことになろうとは、誰も予想だにしなかったのである。
トレーニング理論:血流低下→乳酸たまる→成長ホルモン出る→マッチョ
加圧トレーニングは、トレーニングベルトを適切な圧力で締めることで、筋肉中に流れる血液の量を適切に制限します。
すると、血の流れが悪くなったところは、乳酸がたまります。
乳酸がたまると、その刺激が脳に伝わります。
すると脳は体に「成長ホルモン」だせ!!いっぱい出せ!!
と、げきをとばします。
一説によると、安静時の約300倍の成長ホルモンが出るのだとか・・・ぱねぇ。
この、「成長ホルモン」が以下のような、我々にとって喉から手が出るほど欲しい効果を持ってます。
1:筋肉や骨を作ることを促す
2:脂肪を分解する
3:アンチエイジング
1と2の効果で、はい!バキバキボディのマッチョの出来上がり!
という理論です。
加圧トレーニングには、他にもメリットがあって、低負荷、短時間、短期間でトレーニングが可能です。
信憑性:多数の論文で実証済み
加圧トレーニングの有用性は、多数の論文で実証済みのようです。
厚生労働省のサイトでも紹介されています。
厚生労働省「eヘルスネット」はこちら→https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-008.html
さらに、日本、アメリカ、ヨーロッパ4ヵ国で特許を取得しているようです。
デメリットは??
お金がかかる
しっかりとした加圧トレーニングをするためには、専門知識と専用の器具が必要であること!
なので、専門のクラブに通うことになるのですが、金額的に高い。
家の中でスクワットしてれば、タダなのにね~。
あっ、この前、スクワット中にパンツが破れたから、タダではないな!
脚・腕が対象(ここ重要!)
加圧トレーニングは、血流を妨げることでトレーニング効果を得ることができます。
なので、足の付け根とか腕の付け根をバンドで縛ってトレーニングすることになります。
ですので、胴体にある筋肉、腹筋とか、背筋には使えません。
表情筋を鍛えるために、首の付け根を締めるのは、命の危険があるのでオススメしません!
そういえば、佐藤さんはどうなったの?
佐藤さん自身も、東京大学大学院医学系研究科加圧トレーニング・虚血循環生理学講座の研究員も務めています。
加圧トレーニング関連の書籍も多く、著者・監修者としてもご活躍しています。
まさに、成筋(なりきん)!(←失礼しました💦)
加圧トレーニングシャツ
原理
体をガチっと締め付けることで楽してバキバキの体になれる。
実際の効果
着るだけでバキバキにはならない
シャツでトレーニング目的として、血流を制限することはできません。(ここ大事)
逆に、着ている間、ずっと血流を制限していたら身体を悪くしそうです。
つまり、加圧トレーニングのような「成長ホルモンどばどば」「酸素足りなくて速筋を使っちゃう」効果を得ることはできず、筋肉も発達しません。
期待できる効果
1 着ている間、体を動かしにくくなるので、日常生活で使用するカロリーが上昇して、やや痩せる。
2 姿勢が良くなることで、体幹の筋肉が使われ、やや痩せる。
3 姿勢が良くなることで、身長が少し伸びる。
くらいですが、
1は、ほとんど一日をデスクワークで過ごす方は、そもそも動かないので、効果があるか怪しい。
2は、体幹の筋肉で支えているわけではなく、シャツに支えてもらっているから効果があるか怪しい。間違いなくドローイングとか、自分の体幹で支えるよりも効果は薄い。
3は、粗悪品を買っちゃったら、あるいは、自分の体格に合ってなかったら効果は怪しい。そもそも、当初の加圧シャツ購入目的はどこへ?
過去の実績
凄い実績があります。
・2019年3月 メーカー9社に対し、消費者庁から景品表示法違反による措置命令
・2019年8月 メーカー1社に対し、消費者庁から景品表示法違反による措置命令(4800万円の課徴金)
いずれも、表示されている効果、つまり「着るだけでバキバキ」に「科学的根拠なし」ってことらしいです。
もしも、そんなこと書いている加圧シャツがあれば、避けた方が良いです。
というか、加圧シャツのパッケージ、みんなバキバキ。あれはOKなのかな。
結論:筋トレ目的なら加圧シャツはやめとけ!
楽してバキバキにはなれません。
だからこそ、バキバキは尊いのです。
ついでに、コンプレッションウェアについて
ちなみに、アンダーアーマーとかが出している「コンプレッションウェア」(適度な圧力のあるタイツみたいなやつ)はどうなのでしょう。
賛成派の意見
筋肉の振動を抑制して疲労を軽減する」とか「血流を良くして乳酸を速やかに流し、疲労回復を早める」とい研究結果もあります。
懐疑派の意見
一方では「コンプレッションウェアを着用しても、競技パフォーマンスに変化なし」という研究結果もあります。
僕の意見
陸上選手とか見てると、コンプレッションウェアを着ている人もいれば、そうでない人もいます。
そういうわけで、ウェアによって圧倒的にパフォーマンスが上がるということはなさそうです。
ただ、引き締まったボディラインが出ているカッコよさは捨てがたいです!
僕もああいうのが似合う男になりたい!
最後まで読んでくれてありがとうございます。
また、見に来てくださいね!
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